ハンドベルの概要

ハンドベル外観
ハンドベル外観

ハンドベルとは、鐘と、それを持ち支えるための取っ手(ハンドル)がついた楽器です。このサイトでハンドベルと呼ぶのはイングリッシュ・ハンドベルのことで、左の写真のような楽器です。

鐘の部分の大きさが数センチ〜数十センチあり、サイズに合った取っ手がつけられています。鐘の内側にクラッパーと呼ばれる振り子が入っており、鐘全体を動かしてクラッパーを鐘に当てることで音を出します。音の大きさは普通の楽器程度です。

ハンドベルの鐘部分はその音専用で、一般的な意味での調律などで音の高さを変化させる事ができません。ドのベルは何度鳴らしてもドの音が出ます。音的にはピアノの鍵盤をばらしたような物です。そのため、使用する音の数だけベルを用意して演奏します。通常は30個〜70個程のベルを用意します。つまり2オクターブで25個、3オクターブで37個... 6オクターブで73個用意して演奏します。

ハンドベルの数とオクターブ数
2オクターブG4 - G625音
3オクターブG4 - G737音
4オクターブG3 - G749音
5オクターブG3 - G861音
6オクターブG2 - G873音
7オクターブG2 - C985音
音名は英語表記
階名音名英語表記
階名音名英語表記

ベルの大きさと重さは音の高さから大体決まり、どの音でも基本的に同じ形状をしています。重さでも小さな物は 200g 、大きな物では 8kg とかなり幅があります。音の高いベルほど小さく、低い音のベルは大きく重くなる傾向があります。

いろいろな大きさのハンドベル
いろいろな大きさのハンドベル
ハンドベル演奏の様子
ハンドベル演奏の様子

演奏の際には片手で一つのベルを持ち、一人二つずつ持って十人〜二十人前後の演奏者が並んで一つの楽器を演奏します。ベルは片手で二つ、三つと持つテクニックもあるため、人数はチームとオクターブ数によってまちまちです。十数人で横一列に並ぶと、大体9メートルほどになります。演奏は立って行い、楽器はテーブルに並べて必要に応じて持ち替えながら演奏します。

キリスト教の教会から発生した楽器なので、賛美歌が若干多めではありますが、今日では様々なジャンルの曲が演奏されています。楽譜はピアノ譜やオルガン譜によくにており、演奏者全員分の音符が書かれたものを使用します。多人数で一緒に演奏しますが、パート譜は通常用意しません。

クリスマスの曲や雰囲気に合う事からクリスマスの楽器というイメージも強くありますが、基本的にいつでも演奏されています。日本国内では教会歴と学校行事でのイベントでの演奏が多いため、イースター、入学式、ペンテコステ、花の日、母の日、文化祭シーズン、アドベント、クリスマス、卒業式の周辺が多く、一月と二月が下火になります。また、結婚式でハンドベルを、という需要もテレビの影響か増えています。

現代の形のハンドベルが日本に入って来たのは1960年代で、日本人によるチームができたのは1970年代と言われています。それ以前から古いタイプの楽器は日本に何度も入って来ており、現在でも各所で古い楽器を見ることができます。古いタイプも新しいタイプも日本では主にミッション系、キリスト教系の学校のクラブ活動を中心に広がりました。

日本国内では1000チーム弱が演奏をしているはずですが、チームの興亡はわりと活発で、正確な数を把握しているところはありません。世界では7万チームほどが活動していると言われており、そのうち少なくとも5万チームはアメリカで活動しています。アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ、日本、韓国での活動が多く、この六カ国にはハンドベル連盟と呼ばれる組織があり、全体で国際ハンドベル委員会も組織されています。ヨーロッパや中南米、東南アジアでの活動も活発になってきています。

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